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トリキュラーについて

  • Writer: 株式会社 Flora
    株式会社 Flora
  • Aug 5, 2023
  • 5 min read

この薬の概要

  • 販売名:トリキュラー21錠・28錠

  • 一般名:(有効成分)レボノルゲストレル および エチニルエストラジオール

  • 製造販売会社:バイエル薬品株式会社

  • 添付文書

この薬の目的および効果

  • 避妊の目的で処方されます。

  • この薬は主に排卵抑制、ほか子宮内膜変化による着床阻害、頸管粘液変化による精子通過阻害により避妊効果を発揮します。

  • 経口避妊剤使用開始1年間の飲み忘れを含めた一般的使用における失敗率は9%との報告があります。

  • 経口避妊剤は、HIV感染(エイズ)及び他の性感染症を防止するものではありません。

この薬の用法および用量

飲む量は、患者の症状などにあわせて、医師が決めます。通常、成人の飲む量および回数は次のとおりです。

  • トリキュラー21錠

1日1錠を毎日一定の時刻に定められた順に従って(赤褐色錠から開始)21日間連続投与し、7日間休薬する。 以上28日間を投与1周期とし、出血が終わっているか続いているかにかかわらず29日目から次の周期の錠剤を投与し、以後同様に繰り返す。

  • トリキュラー28錠

1日1錠を毎日一定の時刻に定められた順に従って(赤褐色錠から開始)28日間連続投与する。 以上28日間を投与1周期とし、出血が終わっているか続いているかにかかわらず29日目から次の周期の錠剤を投与し、以後同様に繰り返す。※4列目の白色錠は、飲み忘れを防ぐための無害なダミー薬です。


服薬タイミング

  • 毎日一定の時刻に服用して下さい。

  • 服用開始日:経口避妊剤を初めて服用する場合、月経第1日目から服用を開始します。服用開始日が月経第1日目から遅れた場合、飲みはじめの最初の1週間は他の避妊法を併用して下さい。

  • 他の経口避妊剤から本剤に切り替える場合

    • 21錠タイプの経口避妊剤から切り替える場合:前に服用していた薬剤をすべて服用し、7日間の休薬の後、続けて本剤の服用を開始して下さい。服用開始が遅れた場合、妊娠の可能性が残ります。

    • 28錠タイプの経口避妊剤から切り替える場合:前に服用していた薬剤をすべて服用後、続けて本剤の服用を開始して下さい。服用開始が遅れた場合、妊娠の可能性が残ります。

飲み忘れた場合の対応

  • 万一飲み忘れがあった場合(4列目のプラセボ薬 :28錠製剤の白色錠(大)を除く)、翌日までに気付いたならば直ちに飲み忘れた錠剤を服用し、その日の錠剤も通常どおりに服用してください。

  • 2日以上連続して飲み忘れがあった場合は服用を中止し、次の月経を待ち投与を再開することが必要です。なお、飲み忘れにより妊娠する可能性が高くなるので、その周期は他の避妊法を使用して下さい。

この薬の副作用

  • 重大な副作用:血栓症 下肢の急激な疼痛・腫脹、突然の息切れ、胸痛、激しい頭痛、四肢の脱力・麻痺、構語障害、急性視力障害等の症状があらわれた場合には直ちに服用を中止して、適切な処置を求めてください。

  • その他の副作用 過敏症:発疹、じん麻疹 眼:網膜血流障害による視力障害 肝臓:肝機能異常、黄疸、電解質代謝、浮腫 子宮:下腹部痛、帯下の増加、カンジダ膣炎、不正性器出血 乳房:乳房緊満感、乳房痛 循環器:動悸、血圧上昇 消化器:悪心、嘔吐、下痢、腹痛、便秘、食欲不振、食欲亢進、口内炎、口渇 精神神経系:頭痛 めまい、片頭痛、神経過敏眠気、抑うつ 皮膚:ざ瘡 褐色斑、湿疹 その他:腰痛、倦怠感・疲労、肩こり、息切れ、性欲減退、鼻出血、しびれ

次にあてはまる人は、この薬を使うことができません

  • 本剤の成分に対し過敏性素因のある女性

  • 診断の確定していない異常性器出血のある患者

  • 血栓性静脈炎、肺塞栓症、脳血管障害、冠動脈疾患又はその既往歴のある患者

  • 35歳以上で1日15本以上の喫煙者

  • 前兆(閃輝暗点、星型閃光等)を伴う片頭痛の患者

  • 肺高血圧症又は心房細動を合併する心臓弁膜症の患者、亜急性細菌性心内膜炎の既往歴のある心臓弁膜症の患者

  • 血管病変を伴う糖尿病患者(糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症等)

  • 血栓性素因のある女性

  • 抗リン脂質抗体症候群の患者

  • 手術前4週以内、術後2週以内、産後4週以内及び長期間安静状態の患者

  • 重篤な肝障害のある患者

  • 肝腫瘍のある患者

  • 脂質代謝異常のある患者

  • 高血圧のある患者(軽度の高血圧の患者を除く)

  • 耳硬化症の患者

  • 妊娠中に黄疸、持続性そう痒症又は妊娠ヘルペスの既往歴のある患者

  • 妊婦又は妊娠している可能性のある女性

  • 授乳婦

  • 骨成長が終了していない可能性がある女性

次の人は、慎重に使う必要があります。使い始める前に医師に告げてください

  • 合併症・既往歴等のある患者

  • 40歳以上の女性

  • 子宮筋腫のある患者

  • 乳癌の既往歴のある女性

  • 乳癌の家族歴又は乳房に結節のある女性

  • 喫煙者

  • 肥満の女性

  • 血栓症の家族歴を持つ女性

  • 前兆を伴わない片頭痛の患者

  • 心臓弁膜症の患者

  • 軽度の高血圧(妊娠中の高血圧の既往も含む)のある患者

  • 耐糖能の低下している女性

  • ポルフィリン症の患者

  • てんかん患者

  • テタニーのある患者

  • 腎機能障害患者

  • 腎疾患又はその既往歴のある患者

  • 肝機能障害患者

  • 妊娠している可能性のある者、妊婦

  • 授乳婦

この薬の使用中に気をつけなければならないこと

本剤の服用により、年齢、喫煙、肥満、家族歴等のリスク因子の有無にかかわらず血栓症があらわれることがあるので、次のような症状があらわれた場合は直ちに服用を中止し、適切な処置を求めてください。

緊急対応を要する血栓症の主な症状:下肢の急激な疼痛・腫脹、突然の息切れ、胸痛、激しい頭痛、四肢の脱力・麻痺、構語障害、嘔吐、急性視力障害等


その他

  • PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用して下さい。硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがあります。

  • 子供の手の届かないところに保管してください。







 
 

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